どうも猿人です。
今日は田口一成氏の「9割の社会問題はビジネスで解決できる」
について書いていきます。
この作品は田口氏の自叙伝となっていますが、非常に素晴らしい内容となっています。これを読むことで得られる効果を箇条書きします
✅ビジネスをしてみようと考えている方は背中を押される
✅何をやればいいかわからない人はヒントがもらえる
✅世界に貢献することが出来る
✅社会貢献を持続可能に出来ないのでボランティアでやっている人が本業にすることが出来る
これからこんなことをやっていきたい人は是非読んでいただきたいです。
社会貢献にあまり興味がないのですが読む意味ないですか
そんなことないですよ、社会貢献だけでなく、ビジネスに携わる人には必ず役に立ちます。
起業を考えている人は社会起業家でなくても必ず読んでほしいです。
必ず、役に立ちますし、背中を押してくれる人生のバイブルになると思います。
ソーシャルビジネスを学ぼう
まず、ソーシャルビジネスってなにか
ソーシャルビジネスとは社会課題を企業の題材とした課題解決型のビジネスモデルのことです。
本来のビジネス自体が社会にある困りごとを解決する対価としてお金をもらうことから事業がなりたっているので、すべての事業が社会課題解決となるようにも聞こえますが、社会課題とは貧困や気候変動、性差別や、食品ロスなど多岐にわたって現代社会が創り出した社会課題への挑戦の意味合いが強いように感じます。
その中でまず課題の選定を行い、それをどのように解決していくのかを田口氏は考えて、組織を作ってそこからヴェンチャーキャピタルのソーシャルビジネス版をやっているのがボーダレス・ジャパンです。数々の収益化の難しい社会課題も彼らにかかれば事業化され、収益を上げることでビジネスを通して課題解決へと導かれていることを見れば、その事業モデルのすばらしさを体感できることは間違いないです。
恩送り
恩送りという言葉がこの中では出てきます。あまり馴染みのない方もいると思いますが、恩返しという言葉を思い出してもらえれば、すんなりと入ってきます。
要は頂いた恩を次の人に贈るということです。まずは自分が社会課題を解決することで事業化に成功した人はその利益をもって次の社会起業家のためにお金を出していくというものです。
そうすることで多くの社会課題を解決する人材に金銭的な支援と起業のアドバイスをしていけるという、ものすごいシステムを構築しています。この連鎖によって多くの社会課題を解決することで世界を良くしていくという共通の理念がある集団が存在することに感服せずにはいられなくなります。
そのなかには様々な規則がありますが、それは田口氏が単独で決めるのではなく、みんなで決めていくというスタンスをとっていることでうまく機能しているのだと思う。また株主がいないことで自分たちの本当にやりたいことの根幹を曲げることなく進めていくことが出来るビジネスモデルも参考になる。
ソーシャルコンセプト
まず起業するにあたってソーシャルコンセプトを作っていくことが大切であるという中身があります。まず、その社会課題の本質を知ったうえでビジネスをデザインしていくことが大切だあるということです。まず課題の背景がどこにあるのかを現地にいって見て、聞いて感じることで、その地域やそのなかにある課題の事実をしっかりと捉えることで、何を解決すればこの問題が解決し、なおかつビジネスとして収益も見込めてくるのか、そのモノやことをどこを対象にして販売していくのかをしっかりと構築していくことが一番最初にやる一番大切なことであるということを事例を交えて書いてあり、ものすごく読みごたえがある
事業立ち上げ期
事業立ち上げ期には「誕生期」、「はいはい期」、「よちよち期」があると書いてあります。
誕生期はビジネスが承認されいよいよサービスを開発し、販売していく段階に入るというようにその事業の段階が丁寧に説明されていますので、自分が今から起業を考えている人には今自分がどの段階にあるのか分かりやすいと思います。
はいはい期にはその創造したサービスや商品がなぜ売れるのか売れないのかなどの仮説や検証を繰り返していく時期となるそうです。そのようにして本当に売れた理由やターゲットが自身の仮説にマッチしているかを検証していく作業に入っていくのでしょう
こうやって事業の成長度合いもしっかりと説明されていますので非常に勉強になります。
社会起業家を目指している人へ
社会起業家を目指している人は年々増えているように感じます。特に国際的な課題解決だけでなく、この日本においても多くの地方で林業や農業など、既存産業の人手不足など多くの社会課題は散見しています。その課題を解決するために多くの資金を持ちえない人はぜひこの作品を手に取ってその糸口をつかんでもらいたいです。
またその先にある事業としての儲けをつくっていくこと、雇用を生むということなどの、その先にある事業の持続可能性を維持していくことこそが真のソーシャルビジネスであるとわたしは考えます。
地域をよくすることで日本全体が健全化していくことが真の社会起業家としての資質が発揮できるように思いますので是非この本を手に取って多くの社会課題を解決して日本を豊かにしていってもらえればと思います。
まとめ
この本に触れてほしいのは学生が最も望ましいと感じます。表紙をみるとビジネスと書いてあるのでなかなか中高生には手が行かない本ですが、早いうちからこの本に触れることで、自分の生きるための本質の礎として自身のコンセプトを作ってもらいたいです。
もちろん大学生や社会人もみて、素晴らしい内容となっています、起業を目指す、または社内で新規事業に向かうなど手法はいくらでもあると思います。ちいさなことからでもまず解決することが出来ることとビジネスを繋げてみてはいかがでしょうか。
では今日も頑張りましょう!
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