この著者は西川徹氏と岡野原大輔氏である。両氏はプリファードネットワークス(PFN)の創業者である。
フリファードネットワークスという名前を聞いたことがない人はぜひ覚えておいてもらいたい。
もちろん一度は聞いたことがあるひとも多いのではないだろうか。僕自身ももちろん知ってはいました。
日本のユニコーンといわれすでに上場しているメルカリとよく話題になっていた。しかしながらメルカリのように一般消費者の僕たちには何をやっている会社かはよくわからない。
これは創業者自身も理解していたようで、読み初めにそれを伝えるために書いた本のようです。とにもかくにも
どんな中身なのか楽しみであった、日本におけるベンチャー企業でどこかシリコンバレーの話のような二人の馴れ初めは非常に日本人として勇気が出るし、うれしく感じることが出来た。
そんな最先端技術を扱うベンチャー企業の4つのバリューは実に気持ちがいいし、すべての既存産業がお手本にできるものだとおもう。
1熱意をもとに
2死ぬ気で学べ
3誇りをもって、しかし謙虚に
4誰もしたことがないことを大胆に為せ
これは本当に社会人の僕としても心を打たれた。ベンチャー企業のイメージはクールで無機質なイメージをもっていたのですごく親しみを感じたし、応援したいと思った。勝手なイメージですいません(^^;
彼らが目指すのはぶつからない車や、モノをつかむロボットなどのさまざまな技術を通して社会課題の解決だろう。PFNはさまざまな課題に多方面にわたりチャレンジし、いろいろな上場企業との協業をしている。技術を掛け合わせることで多くの実世界における課題解決に寄与しようとしている。会社の中の20%ルールは別にベンチャー企業ではなくてもできることであるし、積極的に取り入れていくべきであると思われる。とくに昨今はリカレント教育をという声を多くの企業や個人から聞くことが出来るようになったのだから。
そんななかで500年先を見るためにというセンテンスがある。このなかでNVIDIA(エヌビディア)というアメリカの企業のCEOジェン・スン・ファン氏が500歳まで生きて未来を見たいという記述がある。これには驚いた。これは生に対する執着ではなく、まだ見ぬ未来を見てみたいという探求心からくるものであると感じれた。
これほどまでに成長することへの欲求を僕もつけたいものである。
この本を通して、プリファードネットワークスの歩んできた歴史を知ることが出来たことも、どのような技術をもって挑戦しているのか、経営者の考えにも触れることが出来たが、とくにおおきな収穫はドラマチックなまでのチャレンジスピリッツだった。今の僕たちに足りないものが多く詰まった本であり、夢を見させてくれる1冊でした。
なにか一歩を踏み出せない人に読んでほしい本です。
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