先日書かせていただいたESG投資の件ですが、今再生可能エネルギーの普及が盛んで、数年前までは原子力発電がその最先端を行っており、安価であり、CO2も少ないということでもてはやされていました。原発事故が起こるまでは...結局のところエネルギー問題は環境よりもコストや、安全性が優先されているのが現状でした。しかし、近年の世界の流れは2000年代初頭とは大きく変わりつつあります。
以前のように高価なソーラーパネルは単価が下がり、世界中どこでも見るようになりましたし、世界の投資家はこぞってメガソーラーに着手しています。これはこの10年でおおきな技術革新と意識革新が起こった結果ではないでしょうか。世界は今多くの災害に見舞われ、毎年のように地球温暖化の影響で洪水と台風が頻発しています。これは国家レベルで対応するべき問題となってきているのです。
このように再生可能エネルギーの普及は10年前ではそれほどの熱狂はみられませんでした。
これから来るESG投資は何でしょう?
僕は肉にこそ、その可能性があると思いました。日経にも出ていましたとおり、いまにわかにブームとなっているビーガン志向、(もちろんビーガンを宗教上のものと捉えるのが健全ではある)牛肉にも代替えが来ているということを知っておきましょう。
成形肉というものがあるように肉の世界にもイノベーションが起きているのです。そこで最近は人工肉なるものが食品メーカーを中心に開発されているのです。この人工肉は植物由来の成分からなり、おもに畑のお肉と言われてる大豆などを使って形成されています。(本当にお肉になってしまったいるのです(笑))
もともと植物性なので健康志向の今の世界の流れも汲んで、なおかつこのコロナの影響を受けてよけいにヘルシー志向に拍車がかかればこの市場は今から大きく伸びる可能性を秘めていますよね。
さらには日経によるとネスレはこの人工肉の量産に動き、中国の巨大マーケットに工場を稼働させて市場を開拓し始めている。なおかつ価格面においても普通の牛肉と変わらない程度までコストを抑えているというのだから驚きです。こうなると世界が人工肉の市場を拡大させていくことは10年先では当たり前になっているかもしれませんね。
しかも牛のゲップは人間の輩出するCO2の25倍のメタンガスが含まれるとなると牛の立場がいよいよ怪しくなってきます。これは地球温暖化にも寄与するので企業としてはなおさら人工肉に力を入れていくことになるでしょう。これからは大豆を取り扱うサプライチェーンも含めて注視していきたい業種となりそうです。
そうは言ってもそんなの一時の流行だと思うかもしれません。しかし、モスバーガーも今ソイパティを使用したメニューを開発し、インバウンド需要にこたえれるようにしてきたのは事実です。日本ではさほど多くないですが、イスラム教の人のためにビーガンメニューを取り揃えているレストランはヨーロッパには多く存在します。これを一時の流行と思うか、時代の流れと捉えるかで大きく差が出るかもしれません。
まとめ
ビールが発泡酒にシェアを奪われ、第3のビールがビールのシェアを上回ったように確実に時代とともにイノベーションが市場を動かしていくのであれば人工肉という新たな技術革新がマーケットを席巻していくことは大きな間違いではないと考えれる。イスラムの世界人口や世界の健康志向は無視することは出来ないことを考えると今から伸びてくる業種にビーガン銘柄を入れておくのもいいかもしれません。
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